もぐらやのメキシコ探訪記2:
エピファニー(Epiphany :公現祭)とロスカ
ども、もぐらやです。
1月6日はEpiphany (公現祭)という祝日です。私はメキシコに来るまでそんな日があることさえ知りませんでしたが、ヨーロッパや南米ではクリスマスに匹敵する祝日なんだとか。今回は日本ではあまり馴染みのないEpiphany (公現祭)を紹介したいと思います。
Epiphany(エピファニー),公現祭とは?
Epiphany (エピファニー)は日本語で公現祭と呼ばれるキリスト教の祝日です。
生まれたばかりの赤ちゃんのイエスキリストに3人の賢者が黄金、乳香、没薬を持って来たと言うマタイの福音書に基づくものです。
3人の賢者(Three Wise Men)
3人の賢者(Three Wise Men)は、”東方の三博士”とか、”3人の王様”と呼ばれることもあります。そのため、このエピファニーは、”Three Kings Day(3人の王様の日)”とも呼ばれます。
なお、彼らの名前はメルキオール(Melchior)、バルタザール(Balthasar)、カスパール(Casper)といい、馬、ラクダ、象に乗って星の導きによってキリストの元に訪れました。
Epiphany (エピファニー)の贈り物
子供たちは自分の靴を神棚に備えて寝ると、プレゼントが貰えます。これは3賢者がキリストに贈り物をしたことに由来します。
この日はロスカと言うドライフルーツで彩られた焼き菓子をみんなで分け合って食べます。
その焼き菓子の中には赤ちゃんのイエスキリストの人形が埋まっています。
自分の分の中に人形が入っていると1年間、祝福を受けると言われています。
お店に行くとさまざまなロスカが山積みされています。値段は、シンプルなもので70ペソ(600円)から、豪華で巨大なものは6,000円以上するものも。
このロスカ、よく見ると12種類の人形入りって、もう、そもそもの主旨と異なってますな(笑)
ちなみに、赤ちゃんキリストに当たった人は2月2日のカンデラリアの日(Dia de la Candelaria←キリスト生誕40日のお祝い)にタマレス(tamales)という、トウモロコシ粉の皮にチキンの肉詰めをして、トウモロコシやバナナの皮で包んだ、いわゆるメキシコ風チマキ、皆に奢るのが風習となっています。
これで、クリスマスイブからの一連のキリスト教行事が終わります。
キリスト教とメキシコの伝統的な食文化が結びついたメキシコならではのクリスマス行事を楽しみましょう。
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